オークス2025完全攻略ガイド|過去30年のデータと傾向から導くAI予想と血統分析

レースデータ

競馬ファン待望の牝馬クラシック第2戦「オークス(優駿牝馬)」。2025年のオークスは、クラシック世代の女王決定戦として注目度が高まっています。本記事では、過去30年のデータ分析、血統傾向、AIによる独自予想を完全網羅。初心者から上級者まで役立つ情報をわかりやすく解説します。


オークス2025の基本情報と魅力

開催日時と東京競馬場の特徴

2025年のオークスは、5月25日(日)に東京競馬場・芝2400mコースで開催予定です。東京競馬場は、直線が長く、瞬発力と持久力の両立が求められるコース。特に芝2400mは、ペース配分や位置取りが結果に直結するタフな条件です。

オークスは桜花賞と並ぶ3歳牝馬クラシックの一つで、“距離延長に対応できるか”が最大のポイントになります。

2025年出走予定馬

今年の出走予定馬には、5月17日現在、以下の有力馬20頭が登録を済ませております。トライアルで優先出走権を得た6頭の他、収得賞金順で見ると、収得賞金400万円の5頭が、3つの出走枠を争う抽選となりそうです。

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馬名 所属 調教師  収得賞 優先
エンブロイダリー (美) 森一誠 アドマイヤマーズ 9,800
アルマヴェローチェ (栗) 上村洋行 ハービンジャー 7,050
カムニャック (栗) 友道康夫 ブラックタイド 3,000
ルージュソリテール (栗) 藤原英昭 ロードカナロア 1,600
リンクスティップ (栗) 西村真幸 キタサンブラック 1,200
タイセイプランセス (美) 池上昌和 リアルスティール 400
エリカエクスプレス (栗) 杉山晴紀 エピファネイア 2,300  
レーゼドラマ (栗) 辻野泰之 キズナ 2,300  
ビップデイジー (栗) 松下武士 サトノダイヤモンド 2,200  
ブラウンラチェット (美) 手塚貴久 キズナ 2,000  
パラディレーヌ (栗) 千田輝彦 キズナ 1,650  
サヴォンリンナ (栗) 田中克典 サトノダイヤモンド 1,600  
ウィルサヴァイブ (栗) 須貝尚介 アルアイン 900  
ゴーソーファー (美) 手塚貴久 キズナ 900  
タガノアビー (栗) 千田輝彦 アニマルキングダム 900  
アイサンサン (栗) 佐々木晶 キズナ 400 3/5抽選
エストゥペンダ (美) 高柳瑞樹 サートゥルナーリア 400 3/5抽選
ケリフレッドアスク (栗) 藤原英昭 ドゥラメンテ 400 3/5抽選
サタデーサンライズ (栗) 石坂公一 デクラレーションオブウォー 400 3/5抽選
レーヴドロペラ (美) 加藤士津 モーリス 400 3/5抽選

過去の勝ち馬

過去30年のオークスの勝ち馬を見てみましょう。今でも名牝と呼ばれる馬たちがオークスを制しています。後にGⅠを複数制覇した名馬や、繁殖牝馬として今も活躍する名馬がずらり。オークスを勝つことが、歴史的名牝への第一歩となるのです。

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年度 馬名 騎手 所属 調教師 人気 種牡馬
2024年 チェルヴィニア ルメール (美) 木村哲也 2 ハービンジャー
2023年 リバティアイランド 川田将雅 (栗) 中内田充 1 ドゥラメンテ
2022年 スターズオンアース ルメール (美) 高柳瑞樹 3 ドゥラメンテ
2021年 ユーバーレーベン M.デム (美) 手塚貴久 3 ゴールドシップ
2020年 デアリングタクト 松山弘平 (栗) 杉山晴紀 1 エピファネイア
2019年 ラヴズオンリーユー M.デム (栗) 矢作芳人 1 ディープインパクト
2018年 アーモンドアイ ルメール (美) 国枝栄 1 ロードカナロア
2017年 ソウルスターリング ルメール (美) 藤沢和雄 1 Frankel
2016年 シンハライト 池添謙一 (栗) 石坂正 1 ディープインパクト
2015年 ミッキークイーン 浜中俊 (栗) 池江泰寿 3 ディープインパクト
2014年 ヌーヴォレコルト 岩田康誠 (美) 斎藤誠 2 ハーツクライ
2013年 メイショウマンボ 武幸四郎 (栗) 飯田明弘 9 スズカマンボ
2012年 ジェンティルドンナ 川田将雅 (栗) 石坂正 3 ディープインパクト
2011年 エリンコート 後藤浩輝 (栗) 笹田和秀 7 デュランダル
2010年 アパパネ 蛯名正義 (美) 国枝栄 1 キングカメハメハ
2010年 サンテミリオン 横山典弘 (美) 古賀慎明 5 ゼンノロブロイ
2009年 ブエナビスタ 安藤勝己 (栗) 松田博資 1 スペシャルウィーク
2008年 トールポピー 池添謙一 (栗) 角居勝彦 4 ジャングルポケット
2007年 ローブデコルテ 福永祐一 (栗) 松元茂樹 5 Cozzene
2006年 カワカミプリンセス 本田優 (栗) 西浦勝一 3 キングヘイロー
2005年 シーザリオ 福永祐一 (栗) 角居勝彦 1 スペシャルウィーク
2004年 ダイワエルシエーロ 福永祐一 (栗) 松田国英 6 サンデーサイレンス
2003年 スティルインラブ 幸英明 (栗) 松元省一 2 サンデーサイレンス
2002年 スマイルトゥモロー 吉田豊 (美) 勢司和浩 4 ホワイトマズル
2001年 レディパステル デザーモ (美) 田中清隆 5 トニービン
2000年 シルクプリマドンナ 藤田伸二 (栗) 山内研二 1 ブライアンズタイム
1999年 ウメノファイバー 蛯名正義 (美) 相沢郁 7 サクラユタカオー
1998年 エリモエクセル 的場均 (栗) 加藤敬二 7 ロドリゴデトリアーノ
1997年 メジロドーベル 吉田豊 (美) 大久保洋 2 メジロライアン
1996年 エアグルーヴ 武豊 (栗) 伊藤雄二 1 トニービン
1995年 ダンスパートナー 武豊 (栗) 白井寿昭 3 サンデーサイレンス

過去30年のオークスデータから見える傾向

過去30年(1995~2024年)のデータを基に、オークスで好走する馬の特徴を読み解きます。

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人気別成績

1番人気~3番人気の馬の成績が良く、過去30年で実に7割が3番人気以内の馬が優勝しています。穴を開けたのは、2013年に9番人気で優勝したメイショウマンボくらいで、例年、人気馬が良く勝つ傾向にあるレースです。

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気  11-  5-  3- 11/ 30 36.7% 53.3% 63.3%
2番人気   4-  7-  5- 14/ 30 13.3% 36.7% 53.3%
3番人気   6-  0-  4- 20/ 30 20.0% 20.0% 33.3%
4番人気   2-  4-  3- 21/ 30 6.7% 20.0% 30.0%
5番人気   3-  4-  2- 21/ 30 10.0% 23.3% 30.0%
6番人気   1-  1-  1- 27/ 30 3.3% 6.7% 10.0%
7番人気   3-  1-  3- 23/ 30 10.0% 13.3% 23.3%
8番人気   0-  1-  3- 26/ 30 0.0% 3.3% 13.3%
9番人気   1-  0-  2- 27/ 30 3.3% 3.3% 10.0%
10番人気   0-  1-  0- 29/ 30 0.0% 3.3% 3.3%
11番人気   0-  0-  0- 30/ 30 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気   0-  2-  0- 28/ 30 0.0% 6.7% 6.7%
13番人気   0-  3-  1- 26/ 30 0.0% 10.0% 13.3%
14番人気   0-  0-  0- 30/ 30 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気   0-  0-  1- 29/ 30 0.0% 0.0% 3.3%
16番人気   0-  0-  2- 28/ 30 0.0% 0.0% 6.7%
17番人気   0-  0-  0- 29/ 29 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気   0-  0-  0- 24/ 24 0.0% 0.0% 0.0%

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枠順別成績

過去30年、枠の優劣では、1枠と4枠の成績がやや他より劣っています。しかし、連対率でみると、それほど悪いとも言えない数字なので、不利とは言い難い傾向です。枠順では、やや中の枠が有利という家事でしょうか。

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠  2- 7- 3-48/60 3.3% 15.0% 20.0%
2枠  6- 2- 2-48/58 10.3% 13.8% 17.2%
3枠  4- 3- 4-48/59 6.8% 11.9% 18.6%
4枠  1- 3- 3-53/60 1.7% 6.7% 11.7%
5枠  5- 4- 4-47/60 8.3% 15.0% 21.7%
6枠  1- 2- 4-53/60 1.7% 5.0% 11.7%
7枠  7- 4- 5-73/89 7.9% 12.4% 18.0%
8枠  5- 4- 5-73/87 5.7% 10.3% 16.1%

脚質別成績

長い直線の影響もあって、差し・追い込みが多く台頭。東京芝2400mは直線勝負になるケースが多く、末脚勝負できる馬が強い傾向です。

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脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ   1-  1-  0- 29/ 31 3.2% 6.5% 6.5%
先行   2-  7-  5- 92/106 1.9% 8.5% 13.2%
中団  22- 18- 18-195/253 8.7% 15.8% 22.9%
後方   6-  3-  7-127/143 4.2% 6.3% 11.2%

前走レース別成績

前走レース別の成績では、圧倒的に桜花賞組からの挑戦が多い状況です。トライアルのフローラステークス組からも3回優勝馬を出していますが、勝率的には劣る結果となっています。フローラステークスと同じく、過去30年で3回優勝馬を出している忘れな草賞ですが、実施日が桜花賞と同じ日に行われており、桜花賞組と同じ感覚でオークスに臨めることから、トライアルのフローラステークスの勝率を大きく上回る結果となっています。昔から、実力はあるのに賞金的に桜花賞に出走できなかった馬が出走することから、残念桜花賞レースと呼ばれており、忘れな草賞を勝ってオークスに臨む馬は要注意と言えるでしょう。今年はサヴォンリンナがそれに該当しますので、本番で期待です。

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前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率
桜花賞G1  22- 19- 18-162/221 10.0% 18.6% 26.7%
フローラG2   3-  7-  6- 82/ 98 3.1% 10.2% 16.3%
忘れな草   3-  1-  1- 19/ 24 12.5% 16.7% 20.8%
スイート   1-  0-  1- 65/ 67 1.5% 1.5% 3.0%
忘れな草(L)   1-  0-  1-  6/  8 12.5% 12.5% 25.0%
チューリG3   1-  0-  0-  1/  2 50.0% 50.0% 50.0%
スイート(L)   0-  1-  0-  3/  4 0.0% 25.0% 25.0%
フラワーG3   0-  1-  0- 11/ 12 0.0% 8.3% 8.3%
4歳牝馬G2   0-  0-  1- 33/ 34 0.0% 0.0% 2.9%
矢車賞・1勝*   0-  0-  1-  0/  1 0.0% 0.0% 100.0%
皐月賞G1   0-  0-  1-  0/  1 0.0% 0.0% 100.0%
矢車賞500*   0-  0-  0- 13/ 13 0.0% 0.0% 0.0%
500万下・牝*   0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0%
NHKマG1   0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0%
未勝利   0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0%
500万下*   0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0%
ミモザ賞・1勝   0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0%
未勝利・牝   0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0%
阪神ジュG1   0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0%
夏木立賞500*   0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0%

圧倒的に優勢な桜花賞組ですが、過去、桜花賞をステップにオークスを制した馬の桜花賞の着順も見ておきましょう。

過去30年では、桜花賞をステップにオークスを制した22頭のうち、16頭は4着以内に入っている事が分かりました。6着以下、10着以下から巻き返して勝った馬も6頭いましたが、調べてみると、ある特徴がある事が分かります。

前走桜花賞着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着   8-  4-  5-  8/ 25 32.0% 48.0% 68.0%
前走2着   4-  3-  3- 13/ 23 17.4% 30.4% 43.5%
前走3着   3-  3-  3- 17/ 26 11.5% 23.1% 34.6%
前走4着   1-  3-  1- 14/ 19 5.3% 21.1% 26.3%
前走5着   0-  2-  0- 14/ 16 0.0% 12.5% 12.5%
前走6~9着   4-  2-  2- 40/ 48 8.3% 12.5% 16.7%
前走10着~   2-  2-  4- 56/ 64 3.1% 6.3% 12.5%

6着以下、10着以下から巻き返して勝った馬も6頭いましたが、調べてみると、ある特徴がある事が分かります。6頭すべてが、桜花賞出走前に、重賞勝ちの実績があった事です。桜花賞で惨敗したとしても、それまでの前哨戦の重賞で実績を残してきた馬は、オークス本番でも要注意ですね。

年度 オークス優勝馬 前走桜花賞着順 桜花賞出走までの主な戦績
2024年 チェルビニア 13着 アルテミスステークス(G3)1着
2013年 メイショウマンボ 10着 フィリーズレビュー(G2)1着
2008年 トールポピー 8着 阪神JF(G1)1着
2004年 ダイワエルシエーロ 7着 クイーンカップ(G3)1着
2002年 スマイルトゥモロー 6着 フラワーカップ(G3)1着
1999年 ウメノファイバー 6着 クイーンカップ(G3)1着

ちなみに今年の出走予定馬では、以下の2頭が当て嵌まりそうです。
特にブラウンラチェットは、昨年のチェルビニアと同じパターンなので要注意ですね。

馬名 桜花賞着順 主な重賞実績
エリカエクスプレス 5着 フェアリーステークス(G3) 1着
ブラウンラチェット 9着 アルテミスステークス(G3) 着

 

出走間隔別成績

出走間隔別では、桜花賞や忘れな草賞がこの感覚にあてはまる事から、中5~9週の間隔での出走がベストと言えそうです。ちなみに過去、チューリップ賞からの中12週で制したのは、1996年のエアグルーブただ1頭だけです。

間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率
連闘   0-  0-  0-  0/  0      
2週   0-  0-  0- 24/ 24 0.0% 0.0% 0.0%
3週   1-  1-  2- 79/ 83 1.2% 2.4% 4.8%
4週   3-  7-  7-124/141 2.1% 7.1% 12.1%
5~ 9週  26- 21- 21-208/276 9.4% 17.0% 24.6%
10~25週   1-  0-  0-  8/  9 11.1% 11.1% 11.1%
半年以上   0-  0-  0-  0/  0      

騎手別成績

過去30年の騎手別成績を見ると、ルメール騎手が4勝、福永騎手が3勝と、トップジョッキーの好成績が目立ちます。特にルメール騎手は、勝率で4割越え、連対率は6割越えと驚異的な成績を残しています。大一番のレース故に、陣営もトップジョッキーで臨んでいる結果が表れていますね。

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ルメール  4- 2- 0- 3/ 9 44.4% 66.7% 66.7%
福永祐一  3- 1- 1-14/19 15.8% 21.1% 26.3%
武豊  2- 2- 2-18/24 8.3% 16.7% 25.0%
川田将雅  2- 2- 0- 8/12 16.7% 33.3% 33.3%
池添謙一  2- 1- 3- 7/13 15.4% 23.1% 46.2%
蛯名正義  2- 1- 0-15/18 11.1% 16.7% 16.7%
M.デム  2- 0- 2- 6/10 20.0% 20.0% 40.0%
吉田豊  2- 0- 0-12/14 14.3% 14.3% 14.3%
横山典弘  1- 3- 0-16/20 5.0% 20.0% 20.0%
後藤浩輝  1- 1- 0-11/13 7.7% 15.4% 15.4%
藤田伸二  1- 0- 1- 9/11 9.1% 9.1% 18.2%
本田優  1- 0- 1- 1/ 3 33.3% 33.3% 66.7%
デザーモ  1- 0- 1- 0/ 2 50.0% 50.0% 100.0%
安藤勝己  1- 0- 0- 7/ 8 12.5% 12.5% 12.5%
岩田康誠  1- 0- 0-10/11 9.1% 9.1% 9.1%
武幸四郎  1- 0- 0- 6/ 7 14.3% 14.3% 14.3%
松山弘平  1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0%
浜中俊  1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0%
幸英明  1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7%
的場均  1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0%
戸崎圭太  0- 4- 0- 8/12 0.0% 33.3% 33.3%
松永幹夫  0- 2- 0- 5/ 7 0.0% 28.6% 28.6%
柴田善臣  0- 1- 2-16/19 0.0% 5.3% 15.8%
内田博幸  0- 1- 1- 9/11 0.0% 9.1% 18.2%
和田竜二  0- 1- 1- 5/ 7 0.0% 14.3% 28.6%
田原成貴  0- 1- 1- 0/ 2 0.0% 50.0% 100.0%
四位洋文  0- 1- 0-16/17 0.0% 5.9% 5.9%
秋山真一  0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3%
石橋守  0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0%
レーン  0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0%

過去30年のオークス血統データから見える傾向

主な種牡馬別成績

続いて種牡馬別の実績を見てみましょう。下記の表は、過去30年のオークスに出走した馬の種牡馬別の成績をまとめたものです。やはり1位と2位には、ディープインパクト、サンデーサイレンスの両巨頭が並び立ちましたが、ずば抜けた成績とは言い難く、ともに接戦で1位2位を占めているのが分かります。出走頭数が多いのも影響していますが、勝率では、父系にサンデーの血を持たないトニービンとドゥラメンテに大きく負けているのが特徴的です。サンデー系、ディープインパクト系は、母系の影響にもよりますが、比較てマイルあたりが適距離の可能性もある為、非サンデー系、非ディープインパクト系の種牡馬にも注目したいところです。

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト  4- 5- 3-37/49 8.2% 18.4% 24.5%
サンデーサイレンス  3- 7- 1-45/56 5.4% 17.9% 19.6%
トニービン  2- 1- 1- 6/10 20.0% 30.0% 40.0%
ドゥラメンテ  2- 0- 1- 4/ 7 28.6% 28.6% 42.9%
スペシャルウィーク  2- 0- 0- 7/ 9 22.2% 22.2% 22.2%
キングカメハメハ  1- 2- 0-14/17 5.9% 17.6% 17.6%
ハービンジャー  1- 1- 1- 8/11 9.1% 18.2% 27.3%
ハーツクライ  1- 1- 1-19/22 4.5% 9.1% 13.6%
エピファネイア  1- 1- 0- 3/ 5 20.0% 40.0% 40.0%
ゼンノロブロイ  1- 0- 2- 8/11 9.1% 9.1% 27.3%
ブライアンズタイム  1- 0- 1- 9/11 9.1% 9.1% 18.2%
ゴールドシップ  1- 0- 1- 3/ 5 20.0% 20.0% 40.0%
キングヘイロー  1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
ホワイトマズル  1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
サクラユタカオー  1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
メジロライアン  1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
デュランダル  1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
ジャングルポケット  1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
ロドリゴデトリアーノ  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
ロードカナロア  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
スズカマンボ  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
Frankel  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
Cozzene  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
マンハッタンカフェ  0- 2- 0- 6/ 8 0.0% 25.0% 25.0%
フジキセキ  0- 1- 0-13/14 0.0% 7.1% 7.1%
ルーラーシップ  0- 1- 0- 7/ 8 0.0% 12.5% 12.5%
スクリーンヒーロー  0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0%
ノーザンテースト  0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3%
セレスティアルストーム  0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0%
ナリタトップロード  0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%

下記は、今年の出走馬の種牡馬で、芝2400m以上のレースの産駒の実績を表にしたものです。

圧倒的な出走頭数で、ハービンジャーが勝ち星では優位ですが、2位につけているドゥラメンテの実績には目を見張るものがあります。本番では人気になりそうですが、ハービンジャー産駒のアロマヴェローチェ、ドゥラメンテ産駒のケリフレッドアスクには注目しておきたいと思います。

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ハービンジャー  19- 16-  9-132/176 10.8% 19.9% 25.0%
ドゥラメンテ  13- 11- 12- 46/ 82 15.9% 29.3% 43.9%
エピファネイア   7-  6-  7- 48/ 68 10.3% 19.1% 29.4%
ロードカナロア   5-  3-  1- 25/ 34 14.7% 23.5% 26.5%
キズナ   4- 12- 11- 60/ 87 4.6% 18.4% 31.0%
キタサンブラック   4-  4-  2- 24/ 34 11.8% 23.5% 29.4%
モーリス   4-  0-  2- 25/ 31 12.9% 12.9% 19.4%
リアルスティール   2-  2-  0-  9/ 13 15.4% 30.8% 30.8%
ブラックタイド   1-  0-  3- 42/ 46 2.2% 2.2% 8.7%
サトノダイヤモンド   0-  0-  0- 14/ 14 0.0% 0.0% 0.0%
デクラレーションオブウォー   0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0%
サートゥルナーリア   0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0%
アルアイン   0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0%
アドマイヤマーズ   0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0%

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主なブルードメアサイア―(母父)別成績

過去30年のブルードメアサイア―(母父)の成績も見ておきたいと思います。ここでも、種牡馬実績と同様、非サンデー系の活躍が目立ちます。中距離以上の大舞台で爆発力は発揮すると言われているノーザンダンサーの血脈を持つ馬が多く見られるのも特徴的だと思います。

母父馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
キングカメハメハ  2- 2- 1-10/15 13.3% 26.7% 33.3%
サンデーサイレンス  2- 1- 2-23/28 7.1% 10.7% 17.9%
Caerleon  1- 1- 1- 7/10 10.0% 20.0% 30.0%
ノーザンテースト  1- 1- 0-17/19 5.3% 10.5% 10.5%
Storm Cat  1- 0- 2- 6/ 9 11.1% 11.1% 33.3%
ノーザンデイクテイター  1- 0- 1- 1/ 3 33.3% 33.3% 66.7%
Nijinsky  1- 0- 0- 8/ 9 11.1% 11.1% 11.1%
Seattle Slew  1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0%
Sadler’s Wells  1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0%
Monsun  1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0%
パーソロン  1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
ドクターデヴィアス  1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
Smart Strike  1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
Singspiel  1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
Roberto  1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
ロージズインメイ  1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
グラスワンダー  1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
Last Tycoon  1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
スピニングワールド  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
サウスアトランテイツク  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
Seeking the Gold  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
Salt Lake  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
Riverman  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
Northern Dancer  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
Gold Away  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
Blushing Groom  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
Bluebird  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
Bertolini  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
All American  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
クロフネ  0- 2- 3- 4/ 9 0.0% 22.2% 55.6%

今年の出走予定馬では、エリカエクスプレス(母父:Galileo)、タイセイプランセス(母父:Australia)、リンクスティップ(母父:Kitten’s Joy)あたりが、母系にノーザンダンサーの血を引いており、一発大駆けに期待をしたいと思います。


まとめ

これまでの考察から、本命にはリンクスティップを押したいと思います。前走桜花賞3着の実績もあり、その前は男馬に交じった、きさらぎ賞の2着も立派な成績です。母系のノーザンダンサー血脈が、東京の大一番で爆発力を発揮してくれるの期待したいと思います。次点は前年のチェルビニアと同じパターンで出走するブラウンラチェットを押したいと思います。お兄さんのフォーエバーヤングはダートの世界戦で活躍しておりますが、必ずしもダート血脈という訳ではなないと思います。その他では、エリカエクスプレスサヴォンリンナアルマヴェローチェ等にも注目したいと思います。桜花賞馬のエンブロイダリーは、6戦のキャリアからの上積みが望みづらい為、思い切って無印にしたいと思います。

馬名 短評
  アイサンサン  
アルマヴェローチェ 桜花賞2着。父ハービンジャーも魅力。
  ウィルサヴァイブ  
  エストゥペンダ  
エリカエクスプレス 桜花賞5着も重賞勝ち実績あり。母系の血統も魅力。
エンブロイダリー 桜花賞馬も上積みは未知数。
  カムニャック  
ケリフレッドアスク 父ドゥラメンテが魅力。堅実なレース振りも好感。
  ゴーソーファー  
  サタデーサンライズ  
サヴォンリンナ 忘れな草賞勝ち馬。未知の実力に期待。
タイセイプランセス 母系の血統魅力。
  タガノアビー  
  パラディレーヌ  
  ビップデイジー  
ブラウンラチェット 桜花賞惨敗も重賞勝ち実績あり。フォーエバーヤングの下という血統も魅力。
リンクスティップ 桜花賞3着馬。母系の爆発力に期待。
  ルージュソリテール  
  レーゼドラマ  
  レーヴドロペラ  

AI分析によるオークス2025の予想

過去30年の傾向要点

  • 桜花賞勝ち馬の強さ
    勝率50%・連対率70%超。距離延長(1,600m→2,400m)を克服できるスタミナ血統が多い。
  • ディープインパクト系の優勢
    東京芝2400mを得意とするディープインパクト系の産駒が最多5勝。
  • レース間隔は中5週がベスト
    前走GⅠからおよそ5~6週あけたローテーションが高成績。
  • 上位人気の信頼度
    1番人気馬の勝率33%、複勝率67%。軸としてはやはり1番人気に推される馬。

出走予定馬から「本命候補」をピックアップ

上記傾向をもとに、2025年出走予定馬を整理すると…

馬名桜花賞実績血統(父)ローテーション
アルマヴェローチェ桜花賞:1着ディープインパクト系中5週
ウィルサヴァイブ桜花賞:5着ロベルト系中5週
エストゥペンダ桜花賞:10着ハーツクライ系中5週
エンブロイダリーフローラS:1着ディープインパクト系中4週
(その他、桜花賞未出走組)
  • アルマヴェローチェ
    ・桜花賞1着(昨年好走馬の勝率50%をクリア)
    ・父ディープインパクト系×母父キングカメハメハで2400m適性◎
    ・ローテも理想の中5週
  • エンブロイダリー
    ・フローラS勝ち(ローテ的には理想だが、GⅠからの格上感に懸念)
    ・ディープ系血統
  • ウィルサヴァイブ
    ・桜花賞上位(展開次第で押し切りあり)
    ・父ロベルト系でスタミナはあるが、瞬発力にやや不足か

勝ち馬予想

以上を総合すると、AIが導き出す最終予想は・・・

◎アルマヴェローチェ

  • 桜花賞勝ち馬の強さ(勝率50%)をクリア
  • 東京2400mで安定したディープインパクト系血統
  • 理想的なレース間隔(中5週)
  • 上位人気が予想され、1番人気馬としての軸信頼度も高い

また、以下を押さえておくと馬券の幅が広がります。

  • ○対抗:ウィルサヴァイブ (桜花賞上位、追い込み一手だが展開次第)
  • ▲単穴:エンブロイダリー (フローラS勝ち×ディープ系)

まとめ:オークス2025の見どころと注目ポイント

2025年のオークスは、桜花賞を制したエンブロイダリーが2冠達成なるかに注目が集まります。2400mへの距離延長や東京競馬場の特徴をどう克服するか、各馬の適性が問われる一戦です。

過去30年のデータと血統傾向、そしてAI予想を組み合わせた予想戦略で、的中率を高めましょう。 クラシックの真価が問われる一戦、歴史的名牝が誕生する瞬間をお見逃しなく。


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