北九州記念2025 完全攻略ガイド – 過去データから読み解く予想のポイント

京都新聞杯2025 レースデータ
京都新聞杯2025

北九州記念とは

北九州記念は毎年6月末~7月初め頃に小倉競馬場で開催される重賞レースで、夏競馬の幕開けを告げる重要なレースの一つです。芝1200mで行われるこのレースは、スプリント戦線における実力馬たちが一堂に会する注目の一戦となっています。

小倉競馬場の芝1200mコースは、直線が短く小回りが効くため、瞬発力と位置取りセンスが重要になります。夏場の開催ということもあり、馬場状態や天候の影響も大きく、予想の際には多角的な分析が必要となります。

北九州記念の歴史と歴代優勝馬

 ※現在の体系(芝1200mの夏開催)になった2006年以降の勝ち馬

年度 勝ち馬 性別 年齢 騎手 斤量 所属 調教師 人気 単勝オッズ
2024年 ピューロマジック 3 松山弘平 53 (栗) 安田翔伍 3 7.3
2023年 ジャスパークローネ 4 団野大成 57 (栗) 森秀行 5 13.1
2022年 ボンボヤージ 5 川須栄彦 51 (栗) 梅田智之 16 164.3
2021年 ヨカヨカ 3 幸英明 51 (栗) 谷潔 5 8.8
2020年 レッドアンシェル 6 福永祐一 57 (栗) 庄野靖志 8 14.9
2019年 ダイメイプリンセス 6 秋山真一 55 (栗) 森田直行 9 30.8
2018年 アレスバローズ 6 菱田裕二 56 (栗) 角田晃一 6 8.7
2017年 ダイアナヘイロー 4 武豊 53 (栗) 福島信晴 3 5.7
2016年 バクシンテイオー 7 藤岡康太 54 (美) 堀宣行 8 21.7
2015年 ベルカント 4 武豊 55 (栗) 角田晃一 2 5
2014年 リトルゲルダ 5 丸田恭介 53 (栗) 鮫島一歩 8 18.9
2013年 ツルマルレオン 5 小牧太 55 (栗) 橋口弘次 6 10.2
2012年 スギノエンデバー 4 北村友一 55 (栗) 浅見秀一 8 14.4
2011年 トウカイミステリー 5 北村友一 52 (栗) 安田隆行 8 17
2010年 メリッサ 6 福永祐一 52 (栗) 佐山優 5 13.4
2009年 サンダルフォン 6 酒井学 54 (栗) 松永幹夫 8 15.8
2008年 スリープレスナイト 4 上村洋行 56 (栗) 橋口弘次 1 2.5
2007年 キョウワロアリング 6 角田晃一 52 (栗) 飯田明弘 11 73
2006年 コスモフォーチュン 4 角田晃一 52 (栗) 宮徹 11 25.4

北九州記念の歴史を振り返ると、多くの名馬がこのレースを制してきました。2006年以降のデータを見ると、3歳馬から古馬まで幅広い世代の馬が活躍しており、世代を問わない激戦が繰り広げられています。

特に注目すべきは、このレースが夏競馬のスタートダッシュを決める重要な位置づけにあることです。ここで好走した馬は、その後の夏競馬でも活躍するケースが多く、陣営にとっても重要な試金石となっています。

過去の結果を分析すると、人気薄の馬が好走することも多く、配当面でも妙味のあるレースとして知られています。荒れるレースとしての側面もあり、穴馬券狙いの競馬ファンには魅力的なレースといえるでしょう。

2024年北九州記念の振り返り

着順 馬番 馬名 性別 年齢 騎手 斤量 タイム 着差タイム 上り3F順 人気 オッズ
1 12 ピューロマジック 3 松山弘平 53 1.07.9   11 3 7.3
2 16 ヨシノイースター 6 丸山元気 57 1.08.0 0.1 5 9 15.7
3 7 モズメイメイ 4 国分恭介 55 1.08.3 0.3 3 16 91.1
4 13 カンチェンジュンガ 4 田口貫太 55 1.08.3 0 1 10 20.2
5 15 ショウナンハクラク 5 小沢大仁 56 1.08.3 0 1 17 120.2
6 14 ナナオ 3 和田竜二 52 1.08.4 0.1 5 2 5.9
7 5 メイショウソラフネ 5 横山典弘 56 1.08.8 0.4 8 11 35.9
8 6 ヤクシマ 4 幸英明 55 1.08.8 0 4 15 83.6
9 10 エイシンスポッター 5 角田大河 58 1.08.9 0.1 10 7 11.9
10 18 バースクライ 4 西村淳也 55 1.09.0 0.1 12 8 14.6
11 1 ディヴィナシオン 7 松本大輝 56 1.09.1 0.1 8 14 79.7
12 3 サーマルウインド 5 川田将雅 55.5 1.09.1 0 14 1 4.5
13 8 トゥラヴェスーラ 9 永島まな 58 1.09.1 0 5 13 56.6
14 4 グランテスト 4 坂井瑠星 53 1.09.3 0.2 15 6 9.3
15 17 メディーヴァル 6 小崎綾也 53 1.09.3 0 12 18 303.8
16 11 ジャスパークローネ 5 団野大成 58.5 1.09.7 0.4 16 5 9.2
17 9 ペアポルックス 3 松若風馬 54 1.09.7 0 17 4 7.6
18 2 テイエムスパーダ 5 酒井学 56 1.09.9 0.2 18 12 46.2

2024年の北九州記念は多くの競馬ファンの注目を集めました。出走予定馬の顔ぶれから、追い切り評価、最終的なオッズまで、様々な情報が飛び交う中でのレースとなりました。

除外対象馬の存在や、出走順の確定まで予断を許さない状況が続き、予想の難しさを改めて感じさせるレースでもありました。追い切りコメントや厩舎コメントからは、各陣営の思惑も垣間見え、レース前から既に熱い戦いが始まっていました。

レースは前走3歳限定の芝1200m戦重賞(G3)で逃げ切り勝ちを納めたピューロマジックが、このレースでも古馬を寄せ付けず逃げ切り完封。重賞2連勝を決めました。一方で川田騎手を背に、1番人気で臨んだ関東馬のサーマルウインドは、先行しながら良い位置につけるも直線失速、12着と大敗する結果となりました。

結果的に、データ分析や消去法を駆使した予想家たちの読みがどこまで的中したかも含めて、多くの教訓を残すレースとなりました。このような経験こそが、翌年以降の予想精度向上につながる貴重な材料となります。

過去データから見る傾向分析

脚質別傾向

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ   2-  1-  1- 15/ 19 10.5% 15.8% 21.1%
先行   7-  8-  6- 57/ 78 9.0% 19.2% 26.9%
中団   9-  8-  7-106/130 6.9% 13.1% 18.5%
後方   1-  2-  4- 87/ 94 1.1% 3.2% 7.4%
マクリ   0-  0-  1-  0/  1 0.0% 0.0% 100.0%

北九州記念の過去データを脚質別に分析すると、興味深い傾向が見えてきます。小倉1200mという舞台の特性上、先行馬が有利とされることが多いですが、実際のデータを見ると必ずしもそうとは限りません。

差し馬でも十分にチャンスがあり、特に雨で馬場が重くなった際には、後方からの競馬が決まることも少なくありません。脚質だけでなく、当日の馬場状態と組み合わせて考えることが重要です。

年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3歳   2-  3-  3- 34/ 42 4.8% 11.9% 19.0%
4歳   6-  7-  9- 36/ 58 10.3% 22.4% 37.9%
5歳   4-  7-  2- 85/ 98 4.1% 11.2% 13.3%
6歳   6-  2-  4- 60/ 72 8.3% 11.1% 16.7%
7歳   1-  0-  1- 38/ 40 2.5% 2.5% 5.0%
8歳   0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0%

3歳馬の活躍も目立つ北九州記念ですが、古馬の実績も無視できません。過去のデータを見ると、4歳馬以上の勝利も多く、経験と実力のバランスが重要であることがわかります。

3歳馬の場合は、クラシック戦線から一転してスプリント戦に臨むケースも多く、適性の見極めが予想のポイントとなります。一方で古馬は、夏競馬への適性や小倉コースとの相性が重要な要素となってきます。

血統傾向

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
サクラバクシンオー  4- 3- 3-19/29 13.8% 24.1% 34.5%
キングヘイロー  2- 1- 0- 7/10 20.0% 30.0% 30.0%
クロフネ  1- 2- 0- 2/ 5 20.0% 60.0% 60.0%
ロードカナロア  1- 1- 1-15/18 5.6% 11.1% 16.7%
ディープインパクト  1- 0- 2- 4/ 7 14.3% 14.3% 42.9%
マンハッタンカフェ  1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0%
ホワイトマズル  1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0%
キングカメハメハ  1- 0- 0- 6/ 7 14.3% 14.3% 14.3%
サンデーサイレンス  1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0%
ハーツクライ  1- 0- 0- 6/ 7 14.3% 14.3% 14.3%
マイネルラヴ  1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0%
スクワートルスクワート  1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0%
アジアエクスプレス  1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
Frosted  1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
Closing Argument  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
フレンチデピュティ  0- 2- 0- 2/ 4 0.0% 50.0% 50.0%
ルーラーシップ  0- 2- 0- 0/ 2 0.0% 100.0% 100.0%
オレハマッテルゼ  0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3%
Speightstown  0- 1- 1- 1/ 3 0.0% 33.3% 66.7%
ショウナンカンプ  0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3%

血統面での分析も北九州記念予想には欠かせません。スプリント血統はもちろんのこと、小倉競馬場との相性や夏競馬への適性を示す血統背景も重要な判断材料となります。

母系の血統や、兄弟馬の実績なども参考になることが多く、総合的な血統評価が予想の精度を高めることにつながります。

AI予想とデータ分析の活用

近年では、AI予想や高度なデータ分析手法が競馬予想にも導入されています。北九州記念においても、これらの技術を活用した予想が注目を集めています。

過去の膨大なデータを機械学習により分析し、人間では見落としがちなパターンや傾向を発見することで、より精度の高い予想が可能になっています。ただし、AIや数値データだけに頼るのではなく、馬の調子や騎手の技術、当日のコンディションなど、定性的な要素も併せて判断することが重要です。

追い切り評価とコメント分析

北九州記念の予想において、追い切り評価は非常に重要な要素の一つです。特に夏競馬の初戦ということもあり、休み明けの馬の仕上がり具合を見極める上で、追い切りの内容は貴重な情報源となります。

追い切りコメントや騎手コメント、厩舎コメントからは、陣営の手応えや馬の状態を読み取ることができます。川田将雅騎手をはじめとする一流ジョッキーのコメントは特に注目度が高く、レース戦略のヒントが隠されていることも少なくありません。

最終追い切りでの動きの良さや、併せ馬での内容、調教師のコメントなどを総合的に判断し、出走馬の能力や調子を見極めることが予想の精度向上につながります。

馬場状態と天候の影響

梅雨時期開催の北九州記念では、梅雨の影響による雨や馬場状態の変化が大きな要素となります。晴れて良馬場の場合と、雨で重馬場になった場合では、レース展開や有利な脚質が大きく変わることがあります。

雨に強い馬、重馬場を得意とする馬の情報は、天候が怪しい際には特に重要になります。過去の重馬場での実績や、血統的な雨への適性なども判断材料として活用できます。

また、気温や湿度なども馬のパフォーマンスに影響を与えるため、当日の気象条件を含めた総合的な判断が求められます。

騎手と厩舎の戦績分析

2025年 小倉開催<騎手>リーディング ※6月15日時点

順位 騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1位 丹内祐次  17- 10- 13- 65/105 16.2% 25.7% 38.1%
2位 佐々木大  12-  8-  9- 80/109 11.0% 18.3% 26.6%
3位 小沢大仁   8-  6-  7- 72/ 93 8.6% 15.1% 22.6%
4位 藤岡佑介   8-  2-  3- 25/ 38 21.1% 26.3% 34.2%
5位 菊沢一樹   7-  3-  3- 79/ 92 7.6% 10.9% 14.1%
6位 丸山元気   6- 10-  8- 58/ 82 7.3% 19.5% 29.3%
7位 鮫島克駿   5-  9-  2- 30/ 46 10.9% 30.4% 34.8%
8位 高田潤   5-  3-  0-  2/ 10 50.0% 80.0% 80.0%
9位 古川吉洋   4-  4-  5-  9/ 22 18.2% 36.4% 59.1%
10位 秋山稔樹   4-  3-  7- 47/ 61 6.6% 11.5% 23.0%
11位 斎藤新   3-  5-  5- 65/ 78 3.8% 10.3% 16.7%
12位 永島まな   3-  3-  2- 51/ 59 5.1% 10.2% 13.6%
13位 石神深道   3-  3-  1- 42/ 49 6.1% 12.2% 14.3%
14位 松本大輝   3-  2-  2- 35/ 42 7.1% 11.9% 16.7%
15位 泉谷楓真   3-  1-  6- 18/ 28 10.7% 14.3% 35.7%
16位 杉原誠人   3-  0-  0- 20/ 23 13.0% 13.0% 13.0%
17位 荻野極   2-  4-  8- 50/ 64 3.1% 9.4% 21.9%
18位 小林美駒   2-  4-  2- 37/ 45 4.4% 13.3% 17.8%
19位 国分恭介   2-  3-  2- 41/ 48 4.2% 10.4% 14.6%
20位 石田拓郎   2-  2-  3- 47/ 54 3.7% 7.4% 13.0%

2025年 小倉開催<厩舎>リーディング ※6月15日時点

順位 調教師 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1位 (栗)中村直也  7- 0- 2-15/24 29.2% 29.2% 37.5%
2位 (栗)奥村豊  4- 2- 2-14/22 18.2% 27.3% 36.4%
3位 (栗)坂口智康  4- 1- 1- 9/15 26.7% 33.3% 40.0%
4位 (栗)宮徹  3- 2- 2-14/21 14.3% 23.8% 33.3%
5位 (栗)宮本博  3- 2- 1-13/19 15.8% 26.3% 31.6%
6位 (栗)寺島良  3- 2- 0-13/18 16.7% 27.8% 27.8%
7位 (美)鈴木慎太  3- 2- 0- 5/10 30.0% 50.0% 50.0%
8位 (栗)高橋亮  3- 1- 0- 9/13 23.1% 30.8% 30.8%
9位 (栗)角田晃一  2- 3- 3-16/24 8.3% 20.8% 33.3%
10位 (栗)河嶋宏樹  2- 3- 1-12/18 11.1% 27.8% 33.3%
11位 (栗)杉山晴紀  2- 2- 2-19/25 8.0% 16.0% 24.0%
12位 (栗)森田直行  2- 2- 1-15/20 10.0% 20.0% 25.0%
13位 (栗)高野友和  2- 2- 1- 8/13 15.4% 30.8% 38.5%
14位 (栗)中竹和也  2- 2- 1-17/22 9.1% 18.2% 22.7%
15位 (栗)四位洋文  2- 2- 0-12/16 12.5% 25.0% 25.0%
16位 (栗)高橋一哉  2- 2- 0-15/19 10.5% 21.1% 21.1%
17位 (栗)高橋義忠  2- 2- 0-14/18 11.1% 22.2% 22.2%
18位 (栗)音無秀孝  2- 1- 3-20/26 7.7% 11.5% 23.1%
19位 (栗)平田修  2- 1- 2-12/17 11.8% 17.6% 29.4%
20位 (栗)谷潔  2- 1- 2-19/24 8.3% 12.5% 20.8%

北九州記念における騎手や厩舎の成績も予想の重要な要素です。小倉コースを得意とする騎手や、夏競馬で毎年好成績を残している厩舎の馬は、それだけで一定の信頼度があります。

想定騎手の情報や、騎手変更があった場合の影響なども含めて、人的要素からのアプローチも予想には欠かせません。特に一流騎手が騎乗する馬は、それだけで人気を集めることが多く、オッズへの影響も大きくなります。

まとめ – 北九州記念攻略のポイント

北九州記念を攻略するためには、多角的な分析が必要です。過去データによる傾向分析、血統評価、追い切り評価、馬場状態への対応力、騎手や厩舎の実績など、様々な要素を総合的に判断することが重要です。

また、このレースは荒れることも多いため、穴馬の発見や人気薄の好走パターンを見つけることも、配当的な妙味を求める上では重要になります。消去法を用いたデータ分析や、サイン読みなど、様々なアプローチを組み合わせることで、より精度の高い予想が可能になるでしょう。

2025年の北九州記念に向けても、これらの分析手法を活用し、夏競馬開幕戦を楽しみながら予想に臨んでいただければと思います。競馬の魅力は予想の奥深さにあり、北九州記念はその魅力を存分に味わえる素晴らしいレースの一つです。

阪神芝2200メートル 何でもランキング | 競馬データ館

中山芝2000メートル 種牡馬ランキング | 競馬データ館

コントレイル
コントレイル
タイトルとURLをコピーしました